小3妹、小5兄が熱心に読んでいる本があります。
『生きるための「正義」を考える本』
タイトルからは難しそうな印象を受けますが、内容は実に身近なもの。
- 学級会で出し物を決めるとき
「多数決VS少数意見の尊重」この二つの折り合いをつけるには? - 近所の人がごみの日じゃないのにこっそりゴミを捨てていた。
注意すべき? - 親の言うことに矛盾を感じる
指摘する?聞き流す?
小学生から大人まで、「あるある」というシーンが取り上げられ、それについての様々な意見と展開があります。
正解は、ありません
この本では22の例が紹介されています。どの問題にも、明確な答えは書かれていません。(考えるためのヒントはあります)
22の例を、異なる意見を聞き(読み)ながら「自分はこう思う」という意見を持ち、正解のない問題について考えます。
ガチガチの正論だけでは、人とうまく付き合っていくことはできません。
私はこのあたりが下手だと自己分析しています。
ですから子どもたちには、本の最初にあるように、「さまざまな要因や背景を考慮しながら、より良い方向をさぐっていける力」を身につけてほしいと思います。
子どもたちはどう考えたんだろう?
この本……高いんですよね……
私は図書館で借りています。以前借りたとき子どもたちがあまりに熱心に読んでいたので、借りるのは2回目です。
子どもたちが読んでどのように考えているのか確認していなかったのですが、少し話し合ってみました。
やはり考えはまとまらないようでした。
私もそうなので「だよねー、わかるわかるー。」の連続。
でも、それでいいと思っています。立場や見方によってさまざまな意見があるのだと知るだけでも意味はあります。
驚いたのは、小5兄が「お金持ちほど税率が高いのは不公平?」というテーマには案外はっきりとした意見を持っていたこと。
私とは反対の考え方でしたが、「そうか、お母さんは○○を基準に考えてるんだね。僕は○○を基準に考えたから、こうだと思うんだよ。」と説明する様子に感心しました。
うちの子どもたち小学生ですが、中高生にもおすすめです。
……とはいっても、中高生になるとなら、親が本をすすめることもなくなるのかな^^i
微妙に教えにくいことは、本におまかせ
子ども向けの本を読んでいると、「これ、教えておきたいなぁ。」という言葉や考え方に出会うことがあります。
例えば、
- 小さいころは「みんなと仲良く」って言ってたけれど……
- クラスメートに流されないでほしいなぁ
- 親の言うことがすべてだと思い込まないでほしい
- 自由とわがままの違い
とか。自分が正しく伝える自信がないやつ^^i
で、子どもはこの本絶対借りないだろうなってやつ!
図書館で借りて本棚に忍ばせておくと、めっちゃ読んでます。
本に代弁をお願いする←おススメです!(・ω・)b
代弁をお願いした本たち
齊藤孝の率が高め^^
追伸 子どもが図書館が嫌いだった理由
子どもたち、近所の小さな図書館に行くときは長居するのですが、A市とB市の大きい図書館に行くとすぐに帰りたがります。
最近その理由が分かったのですが、近所の図書館は新しい本がすごく多いんです!カバーもきれいだし、子どもに人気の本がたくさんあります。そして……貸し出しが少ないのか、比較的待たずに借りられます^^i
一方他市の大きな図書館は、膨大な蔵書だけれど、とにかく古い!だからあまり魅力的に映らないみたいです……
「うちの子は本が嫌いで……」というママさん!案外「新しくて今どきの本」なら食いつくかも!