息子が入園するとき、「上履きってこれでしょ?」と、お安いスクールシューズを買いました。
今思えば、小さいころから靴は慎重に選んでいたのに 上履きは適当っておかしな話ですよね。
今回は、子どもの健やかな成長のために考えてみてほしい「上履きについて」です。
お子さんの足、守ってあげていますか?
目次
上履きは、外履きよりも長い時間履いている
私自身は学校指定の上履きがあったため、いわゆるバレエシューズを履いたことがありません。
入園準備で初めて子どもの上履きを買いに行った時に近所で安易に購入しました。
売り場には2種類しかなく、上履きなんてそんなものだろうと生地が綿っぽい方を選んだだけ。600円くらいでした。
でもある日、「ちょっと待ってよ?」と思います。
1日のうち、外履きははいている時間が短いけれど、上履きは園の中にいる間ずっと履いているのです。
小学生なら朝8時に学校に行って3時までの7時間と、かなりの時間履いていることになります。
外履きを買う時は子どもの足の成長を考えてあれこれ試したり、それなりの値段で買うのに上履きは600円。
お安いのはとても魅力ですが、靴底は固いし、通気性は悪いし、形は細いし、見れば見るほど子どもの足にとっていいとは思えない……
そんな気づきから私の上履き探しが始まりました。
なぜ靴選びが大事なのか 子どもの上履き選びが大事な理由
足に合わない靴は良くないという、ざっくりした知識は皆さんお持ちだと思います。では具体的にどんな影響があるのでしょうか?
「足力」(阿久根英昭 著)を元にまとめました。
- 足の指が変形し、足指がうまく機能しないため、アンバランスな立ち方になる
- 背中を丸め、かかと歩きになる
- 扁平足と深い関係があり、疲れやすい
- 足が変形する→ 左右の足の長さに差が出て背骨に歪みが出る
背骨にゆがみが出ると……
背骨のゆがみは、湾曲という形態的なことだけでなく、循環器系、呼吸器系、消化器系、生殖器ねど、内臓の働きにも影響をわ及ぼしていることがわかってきました、そして、その原因は、背骨の湾曲による神経の圧迫だったのです。
(『足力』 桜美林大学教授 阿久根英昭 著 より引用)
すぐ病気になるとか、極端なことを言っているわけではありません。
毎日の積み重ねが、頭痛や不整脈、消化不良といった不調の原因となっていきます。
足の骨や関節などの構造が出来上がるのは、20歳くらいだそうです。
足関節がしっかり出来上がっていないために、子どもの足は靴によってどのような形にでも変わるんですね……
デザイン重視ではなく、子どもの成長に合った靴選びをすることが大切なことをお伝えできたでしょうか。
具体的な靴(上履き)の選び方
ではどこに注目して靴を選べばいいのでしょう?
いくつかのメーカーのサイトも参考にしたところ、どれにも共通することが書いてありました。
- 足指を自然に伸ばせる (つま先に5〜6 mm のゆとりがある)
- つま先が広く、ゆとりがある
- つま先が少しそり上がっている
- かかとがしっかりしている
- 靴底に適度な弾力性がある
- 素材は柔らかく、通気性が良い
- 足指が曲がる位置で靴も曲がる
- 甲の高さに合わせて調節できる、ひもやテープタイプである
これを600円の上履きに当てはめてみるとどうでしょう?
サイズが合っていたとしても1と7 しか当てはまらないですね……
外履きも基準は一緒ですので、ぜひお子さんの靴をチェックしてみてください。
私の上履き探し いくつかの候補
参観日などで子どもたちの上履きを見渡してみると、キャラクターがついていたり、ゴムに色がついたりしているものの、みな同じような上履きを履いていました。
皆さん「スクールシューズと言えばこれ」ということを疑わないのだと思います。
足によい(子供の成長によい)上履き選びを開始しましたが、店舗ではお安いバレエシューズばかり。
実際の商品を履かせて決めたいところですが、売り場にないのでネットで探すことに。
一つ目の上履き候補はサンフラワー
子どもの足を考えた上履きには いくつかのデザインが見られますが、みんなと極端に違うと嫌がるかと思い、バレエシューズタイプのものがよいと思いました。
サイズ展開は14.0~24.5
- サンフラワーは足先が丸くて幅があり、締め付けません
- 衝撃吸収インソール中敷を採用
- ゴムのかかとは踏んでも形が元通りになり、カカトの踏みつけを防止する役目と同時に、がっちり踵をガードしてくれます。
- ポリエステルメッシュを採用し、通気性が抜群で、蒸れずに快適
- 底ゴムの配合は、天然ゴムを使用。 ストップ効果が高く、底が磨り減ってもストップ効果が長く持続
後述しますが、こちらが最終的に選んだ上履きです。
600円の上履きに比べれば3倍の値段ですが、長時間履く事、また子どもの足の成長考えればと思い、以来ずっとリピートしています。
二つ目の上履き候補はムーンスターのキャロット
こちらもバレエシューズタイプで、足を締め付けないつま先ゆったりタイプ。
14.0~25.0まであります。
- 踵の「カウンターボックス」が、子どものやわらかくゆがみやすい足を箱型構造でしっかり支えます
- 足の曲がりと同じ位置で靴が曲がる設計で、足に余計な負担をかけません
- インソールは足裏になじみ、取り出して洗濯ができるのでいつも清潔に保てます
- 「Ag+抗菌防臭」も搭載
キャロットはカラフルでかわいい!7色あるので幼稚園生は自分の上履きを探すのに迷わなくていいですね。
ムーンスターのキャロットは2種類あり、バンドがマジックテープで校の高さに合わせて調節できるものもあります。
先ほど靴の選び方でご紹介した
8.甲の高さに合わせて調節できる、ひもやテープタイプである
も考慮すると、こちらが8項目すべて当てはまることになります!
3つ目の候補は マスターシューフィッターおすすめのアサヒ健康くん
友人に上履きの話をした時、彼女も上履き選びには慎重だと話していました。
近くにマスターシューフィッター(最上級シューフィッター)のいるお店があり、アドバイス頂いたのがアサヒの健康くんだそうです。
少しお値段が張りますが、マスターシューフィッターがおすすめとのことで信頼できます。
サイズは15.0~25.0
こだわりの詰まった上履きですが、デザインが一般的なスクールシューズとは違うため、小学生だと気にする子もいるかもしれません。
わたしのおすすめ サンフラワーを紹介します
ちょうど先日上履きを注文しましたので、写真付きで紹介します^^
注文する時はポイントがお得になるときを狙って買っておきます!
箱もかわいいんですよ^^
インソールタイプですので、洗う時も楽です。インソールにもクッション性はありますが、裏返すと踵部分にもクッションがあります。


先ほどご紹介した靴の選び方の8つの項目のうち、
- 足指を自然に伸ばせる (つま先に5〜6 mm のゆとりがある)
- つま先が広く、ゆとりがある
- つま先が少しそり上がっている
- かかとがしっかりしている
- 靴底に適度な弾力性がある
- 素材は柔らかく、通気性が良い
- 足指が曲がる位置で靴も曲がる
- 甲の高さに合わせて調節できる、ひもやテープタイプである
8番だけあてはまりませんが、他はすべてクリアしています。
サンフラワーを10年リピートして感じたデメリットは2つ
ウィークポイントも紹介しておかなくてはいけませんね ^^i
ウイークポイント①
長く使っていると、足の指が曲がる部分の両脇のゴムが若干欠けます。少々見た目が悪くなりますが、ゴムが欠けても穴が開いたりはしませんし、履き心地も変わりません。
ウィークポイント②
サイズ展開が24.5までなので、小6になった娘が24.5をサイズアウトしてしまいました……
せめて25.0までほしかったなぁと思います。
親も子もうれしい上履き サンフラワーのメリット
子どもの足にいいのはもちろんのこと、上履きを洗うことの多い親にとってすごくメリットなのが、
- インソールを外して洗えるのでとっても楽
- 外側がメッシュのため、乾くのが早い
こと。また、
- バンド部分のゴムが伸びにくい
- かかとが固いのでかかとをつぶしてはくことができない
というのもメリットです。
実際にはくこどもにとって特筆すべきは底がゴムでスリップしにくく、子どもたちいわく「 反復横跳びにはもってこい」だそうです。
一度上履きを忘れて小学校で借りたバレエシューズをはいた結果、 体育の時間は滑って大変だったと言っていました。
最後に
以前、用事で学校の中を歩き回ったことがありました。
普段歩くことはあまり苦にならないのですが、その日の私はちょうど600円の上履きのような靴底が薄くて固い室内履きをはいていて、すっごく足が疲れて痛くなりました。
大人だから「この疲れは靴が原因」とわかりますが、お子さんは、足が疲れたとしても上履きのせいとは思わないでしょう。
滑りやすくても足が痛くても「みんな同じのを履いているし、こんなもんだろう」と深くは考えないはずです。
成長過程の子どもの足は靴によってどのような形にも変わります。
ぜひ一度、上履きを見直してみませんか?
子どもの靴について考えるきっかけになれば幸いです。