もはや見た目はどれがマワハンガーでどれがニトリでどれが100均で……
どれも同じならやっぱり安い方だよね!
そうお思いのあなたに。
マワハンガー歴7年の私が、ニトリと100均の「マワハンガーのそっくりさん」を2年以上使用して分かった「違い」です。
結論から言いましょう。
長く使いたいならマワハンガーがおすすめです。
目次
マワハンガー、ニトリ、100均比較 デザインの違い
これはもうたくさんのブログなどで紹介されていますが、「洋服を掛ける部分」はあまり変わりません。
太さやカーブに関しては誤差の範囲とでも言いましょうか、ほとんどいっしょです。
目立って違うのは、フックの部分。
重ねてみるとわかるのですが、マワハンガーのフックが長いです。
ヘッドはマワハンガーの方が少しコンパクトなのがわかります。
mawaハンガーとダイソーのそっくりさんを比較 重ねてみると
mawaハンガーとニトリ(グレー)のそっくりさんと比較 重ねてみると
なんだ、そんなに変わんなくない?と思うかもしれませんが、洋服を掛けてみると違いますね。
もともとマワハンガーを使っていて、そこにそっくりさんが混在すると、明らかに衣類の高さが違います。
マワハンガーを使っている方って、クローゼットをスッキリさせたい、おしゃれにしたい、統一感がほしいというこだわりをもって選ばれると思うんですね。
ですので、一見同じハンガーですが、マワハンガーとそっくりさんを混ぜると雰囲気が変わってしまうので要注意です。
マワハンガーはフックの色も違います
違いはフックの「長さ」だけではなくて、「色」も違うんですよ。
そっくりさんは、少し太くてメッキっぽいギラギラ感があります。
マワハンガーはやや細めでギラギラ感がありません。
ここが私のマワハンガーが好きなポイントです。
時間がたつとまたアンティークの雰囲気を醸す色に変化してきます。
左から新しい順に並べてみました。色が少しづつ変化しているのがわかるでしょうか。
ちなみに一番新しいのは最近購入した「シルエット」という形のマワハンガーです。
マワハンガーのフックが回転する?回転するとは言っても……
ニトリのそっくりさんは、フックが固定されていて動きません。
ダイソーのそっくりさんは、フックが回転します。
マワハンガーは回転すると言われていますが……
初めての方は「え?動かない。固定されてる!?」と驚くと思います。
回そうとすると、最初から回転する感じはありません。
ちょっと力を入れてひねると確かに少し回ります。
くるくる回転するということではなく、「ま、回転するにはする」というレベル。
個体差があって、回転させた時からちょっとフックがガタガタしたり、樹脂のコーティングがくっついてるからあまりぐるぐるできないものもあります。
クローゼットや物干しに干す分には回転しなくても問題ないと思いますが、くるくる自在にまわってほしいという方には不向きかもしれません。
ニトリのすべりにくいアーチハンガーは「洗濯物が干せない」って??
ニトリの公式ホームページに驚きの注意書きが。
※取り扱い上のご注意
・衣類の収納用ハンガーですので、屋内でご使用ください。
・濡れた物を掛けて使用しないでください。色移り、変色、カビ発生の原因となります。
・用途以外でのご使用はお止めください。
・火気の近くや熱風の直接あたる所でのご使用はお止めください。
・フックは回転致しません。ニトリ公式HPより引用
そのー……ハンガーなのに洗濯したものを干せないなんて……って思いません?(-公- ll)
100均のそっくりさんにも同様に「洗濯物には使えない」という注意書きがあります。
問題がおきたときに困るからでしょう。
購入した人がどんな使い方をするかわからないですからね。
私が普通に洗濯物をかけて外に干して2年半使った結果、色移りは確かにありました。
でも毎回とか、ド派手にとかいうわけではありません。
↓ そっくりさんグレー。うっすらとピンクに色がついているのがわかるでしょうか?
そっくりさん8本中、3本に色移りが見られました。
普段はあまり気にしていなかったので、どの洋服から色が移ったのかはわかりません^^i
マワハンガーには「洗濯物に使うな」という注意書きはありませんので、色移りしないのかというと……0ではありません。
我が家のマワハンガーの中でも5~7年使った20本を調べてみると、1本だけ同様に黒くシミになったものがありました。
個人的には洗濯、脱水したものを干して普通に乾かす分には問題ないと考えます。
↓ 左がマワハンガー、右がそっくりさん
マワハンガー、ニトリ、100均 比較 価格の差はどれくらいか
普段から最安値やポイント、クーポンを駆使している私は、定価で比較せず、お安なった金額で比較をします。
価格を比べてみると、
100均(税込み110円)は2本組なので1本55円。
ニトリは3本組で税込み299円なので1本99円。
マワハンガーは本数や販売店によっても違うため参考価格ですが、10本組で購入すれば1本216円くらいで、20本組で購入すれば180円くらい。
値段だけを聞くと、マワハンガーが高く感じますよね。
購入を悩んでいる方はどう思うかなぁ……
私がマワハンガーを使い始めた7年前はこうした「そっくりさん(悪く言えばパクリ)」はなかったのであまり考えませんでしたが、やはり「ちょっとフックが違うくらいなら100均でいいかな」という方が多いかもしれませんね。
でもちょっと待ってください!
長い目で見ると印象が変わりますよ。
一番の違いは「丈夫さ」強さはマワハンガーが圧勝
私が使っている「マワハンガーそっくりさん」は、3種類あります。
- ダイソー 白
- ニトリ グレー
- ニトリ 白
どれも使い始めて2年以上たつんですが……
マワハンガーと比べて劇的に違うことがありました。
「耐久力」です。
手で曲げようとすると、その強さの違いがわかります。
そっくりさんは、ある程度力を入れると「あ、曲がるな」とわかりますが、マワハンガーだけは「固っ!強っ!」と簡単に曲がる気がしません。
ニトリや100均のそっくりさん最大のデメリット「強度がない」のが弱点
マワハンガーもそっくりさんもスチールでできているので、割れたりすることはないのですが、地味に折れ曲がります。
パンツなどを掛けるアンダーバーがないためでしょうね。
購入から5~7年のマワハンガー5本を重ねたところ
↓
やはり若干変形していますね。
購入から2年半のニトリのグレーを3本重ねたところ。こちらも少々変形しています。
↓
↓ 購入から2年のニトリの白を3本重ねたところ。
なぜかグレーよりも折れる本数が多かったです。こうなると、手でグイッと戻しても、気づくとまた折れ曲がったりしています。
購入から2年のダイソー2本を重ねたところ。
一応ことわっておきますが、わざと曲げたわけじゃないです。
極端に曲がっているのは理由があって、子ども部屋のクローゼットでよくおこります。
ハンガーにかけた洋服が手前に飛び出した状態でドアを閉めると、ドアに押されてグニャリといくんです。
ずぼらさんもご注意ください( ̄(エ) ̄)ノ
洋服を掛けるときに気を付ければ極端なグニャリの心配はありません。
ここでぜひ言っておきたいのは、マワハンガーもグニャリといくことがたまにあります。
けれど、グイっと手で戻すと復活します。
そっくりさんはグニャリといった後にどうしてもその箇所が弱くなり、すぐにまたグニャリとなってしまいます。
結論 この先ずっと使いたいならマワハンガー
見た目はそっくり、でも強さは大違い。
そっくりさんを使った2年で、グニャリと折れ曲がって処分したそっくりさんは8本すべて。
何度も同じところが折れ曲がるので、すべて処分しました。
マワハンガーを使って7年。グニャリと折れ曲がった本数はたった1本。
40本使って1本です。
曲がったハンガーは手で元に戻して復活したため、処分したことはありません。
先ほど書いたように、気を付けて使えば極端なグニャリは防げると思いますので、「安いに越したことはない」と思う場合はそっくりさんでも構わないと思います。
そもそもマワハンガーの一番のメリットは「肩にハンガーの跡がつかない」「キャミソールをかけてもずり落ちない」というところにあると思いますので、この2点に関してはそっくりさんでも問題ないです^^
それでも私がマワハンガーを選ぶ理由は、やはり「強さ」「スタイリッシュさ(比較するとわかります)」「オリジナルへの敬意」ですね。
いいものは真似され、安く販売されます。しかしオリジナルにかなわないものが多いと感じます。
あと、そっくりさんって同じものがほしいときに廃番になって買えないことがあるんですよ。
ハンガーではありませんが、ニトリで「組み換え自由、棚板も増やせます!」というスチールラックを買った半年後、それが廃番になって棚板が増やせなくなったことがあります……
マワハンガーの登場は1956年。
60年以上の歴史をもって続いているので、安心して使い続けられます。
あまりにいろんなブログで「マワハンガーと同じものが100均で買える」「安いなら断然100均!」と紹介されているため、「同じじゃねーし!」という気持ちを込めて記事にしました。
本物のマワハンガーと、お安いそっくりさんの特徴を知ったうえで、どちらを選ぶかはあなた次第です^^