受験生本人が6年生ともなると、親はどうしてもその子にかかりっきりになることがあると思います。
我が家は、私も主人も子どもに勉強を教えることはありませんでした(学力は小5で追い越された)し、プリントの整理なども本人まかせでしたので、さほど「かかりっきり」ではなかったと思うのです
が。
そう思っていたのは親だけで、受験生の妹である娘は違ったようです。
娘の目には「親は、兄のことばかりで私のことは無視している」と映っていました。
息子が小6後期になり、いよいよ受験も近づいてきたころ。
どうも娘(当時小4)の様子がおかしい。反抗的。
これは反抗期か?反抗期ちょっと早くね?
なんて思っていたら、1月の後半に娘(小4)が大爆発。
「お父さんもお母さんも、兄ばっかり!」
ちょっとショックでしたね。
そうならないように注意していた「つもり」なので。
今思うと私の考えが甘すぎるのですが、この事件が起きる前はこんな風に思っていました。
「子ども4人を東大に合格させた某ママ」が、兄妹が受験の時はその子が中心で、弟妹たちは放置だみたいなことを言っていた。
下の子も中受予定だし、2年後は自分の番なのだから、わかってくれるだろう。
しかし娘は当時小4。
かまってほしい盛りは過ぎたとはいえ、兄ばかり優先させれる状況に腹が立ったのでしょう。
兄はリビング学習をしているので「自分(娘)の好きなテレビが見れない」
週末出かけたくても出かけられない。
出かけるのは男子校のイベントばかり。
兄が勉強を頑張っているので、自分も勉強しないと怒られる。
長い間蓄積された思いが爆発したのかもしれません。
まずは謝りました。
それと同時に「言わなくてもわかるだろう」と口に出さなかったことを、言葉で伝えました。
娘の気持ちを考えず、申し訳ない。
これからはため込まずに話してほしいということ。
兄は今、中学受験という大一番に臨んでいること。
合格のために、家族も最大限の努力でサポートしたいと思っていること。
娘にも協力してほしい。お願いします。
あなたの番が来たら、その時も同じように家族全員でサポートする。
そんな内容だったと思います。
「もし息子が第一志望に合格しても、娘は喜べないかもしれない。そんな中学受験であってはならない」と真剣に思いました。
極端な方向転換はしませんでしたが、娘にも配慮し、娘と2人で出かけたりもしました。
受験が終わり、娘も合格を喜んでいる様子でしたが、「心から喜べているのかな」と心配でした。
娘の塾の先生が「6年生はとてもよく頑張った。○○中学の合格者(兄のこと)も出た」と話した際、クラスからは「すげー!」と声が上がったそうです。
「とてもうれしかった、自分の兄だと自慢したい気持ちになった」と話してくれました。
それを聞いたときは、心底ほっとしました。
娘を爆発させてしまったのは申し訳なかったですが、娘がその気持ちを抑えていたら今頃どうなっていたかわかりません。
だから受験パパママさん、下に弟妹がいる場合は、少し配慮してあげてください。
私の反省からのお願いです。
後日談
いざ娘が5年生になり、今度は娘の受験だ!と思っていましたが、さすが女子。
思春期が早めで「関わらないで」オーラ全開。
あの「お父さんもお母さんも、兄ばっかり!」は何だったのでしょう……