子供が決勝に進出したことがあります。
その頃と状況が違うこともありますので、参考までにどうぞ。
前回、決勝大会ではなく全国統一小学生テストに関する注意点をこちらに書きましたので、特に全国統一小学生テスト(以下全統)は初めてという方は、こちらから先にお読みください⇒全国統一小学生テスト(無料)受ける前に親が考えておきたいこと
こちらの記事は「決勝狙ってます!」という方向けとなっています。
目次
決勝大会に出る場合、フルネームと○○県○○市まで公開されます
2人の子どもがいますが、数回決勝に進出しました。
決勝大会での順位は伏せておきます……
なぜなら全国統一小学生テストは、子どものフルネームとお住いの地区まで出るので、匿名性がないためです。
全国統一小学生テストは、成績が優秀で表彰対象となった場合、ホームページ・雑誌等への氏名、都道府県・市町村及び成績などの掲載を了承の上受験いただいておりますが、決勝大会参加にあたり、改めてご確認の上、ご参加いただきますようお願いいたします。また、掲載させていただく媒体などの情報は、都度ホームページに掲載していきます。
四谷大塚ホームページより引用
情報掲載に同意できない場合は残念ながら決勝大会に出ることができません。
2023年は6月14日ごろにはHPで発表されていました。
決勝進出者はその前に塾から連絡があります。
決勝ボーダー 何点取れたら決勝進出?偏差値いくつで決勝進出?
経験でしか申し上げられませんが、各教科1~2ミス以内でなければ厳しいです。
理科と社会はできれば満点を。
国語で満点が難しいのと、算数は得意な子が多く差がつきにくいため、理科と社会は2問落とすと決勝は難しいと思います。
全統の偏差値で言うと75以上というところですが、結果としてそうだったというだけですので、参考になる数値ではありません。
全統は偏差値が高く出ますので、普段の四谷大塚のテストで言うと、偏差値65以上になるかな……というのが私の予想です。
もちろん回ごとに決勝進出のボーダーは違いますが、決勝進出者の書き込みを見るに、点数の低い回は450点以上、高い回は470点以上といった感じのようです。
決勝大会に進むにはとにかくケアレスミスをしないこと
1問が決勝進出を分けますので、ミスをしない子が強いです。
四谷大塚は普段の塾のテストから漢字のとめ、はね、はらいも細かくチェックします。
よくあるのが、漢字の「部首」と「つくり」が離れていて✖になること。
「岐」という漢字の「山」と「支」が離れていると減点されます。
漢字の間違いはすごくもったいないので、注意してくださいね。
全国統一小学生テストの決勝に進むために対策は必要なのか?
全統は塾の模試よりも点数が取りやすく、学校のテストよりはすこぶる難しい(習っていない)というもの。
中学受験の塾に通っているのであれば対策は必要ないと思います。
ただ、私がそう思うだけで、中学受験について書かれた小説「翼の翼」では全統でも熱心に塾の指導があるような描写がありましたので、そうした塾もあるのでしょうか……
そういえばメルカリで「決勝大会の対策プリント」みたいのを見かけたことがあります。
その時は「決勝のプリント持ち帰りできないのになんでこんな対策プリントがあるんだろう?」と不思議でしたが。
決勝進出にも対策は不要ですが、「何が何でも決勝でトップ30に入りたい」というのであれば、作文の対策をした方がいいとは思います。
作文についてはまた後程。
決勝進出メンバーは知っている名前が多い
こちらの記事にも書きましたが、全国統一小学生テスト(無料)受ける前に親が考えておきたいこと
全統は、四谷大塚の塾の子を中心に、腕に覚えアリの各塾の面々が受けているものと思われます。
決勝進出メンバーは毎回同じ名前が見られます。
四谷大塚または準拠塾の生徒さんの名前を「YTテスト」や「組み分けテスト」の順位表でよく見ているため、「またあの子が出てるなー」という感じです。
決勝進出者の中には「もうiPad何個目だよ!」という強者もいるそうです。
全国統一小学生テストの決勝進出が決まった後のこと
ここからは全統の決勝がどんなものなのかについて書きます。
個人成績表が届く前に塾から連絡があり、決勝大会出場と伝えられました。
その電話で「決勝大会は東京で行われますが参加しますか」という確認がありました。
その後、決勝大会への招待状が届きます。
全統では「君だけの診断レポート」という資料がありますが、成績の4教科の順位の欄には「決勝進出」と書かれおり、何位で決勝に進んだかはわからないようになっています。
全国統一小学生テストの決勝で30位以内に入るための対策は
決勝大会のテストは、4科目+作文で行われます。
3年生だけ2科目ですね。
算数・国語 各150点(40分)作文200点(40分)
4~6年生
算数・国語 各150点(50分)
理科・社会 各100点(25分)
作文 300点(60分)
作文の配点が異常に高いですよね^^i
これが対策が必要だという理由です。
都立受検や、志望校に作文がある学校の場合は大いに対策をされていると思いますが、我が家は受験で作文の対策はゼロ。
おまけに作文はすこぶる苦手。これはマズイとネットで情報を集めるも、ほとんど情報なし……
かろうじて見つけた昔の記事には「え、小学生がそんな難しいことについて書けます?」といったお題が書いてあり、一気にあきらめモードになりました。
それでも「できることはやっておこう」と、当時購読していた「読売KODOMO新聞」の記事を振り返り、最低限の原稿用紙の使い方を確認。
原稿用紙の使い方は、小学校の国語でも習うと思いますが、おさらいしておきましょう!
実際の作文のお題は小学生にも題材として書きやすいもので、結果的には「対策は特に必要なかったかな」という感じです^^i
作文も教科として順位が出るのですが、あんなに作文が苦手な息子がトップ10にはいっていて驚きました。
全統決勝大会 親の控室の様子
子供を会場に送り届けた後、親は別会場に移動します。
全統を主催する会社の永瀬社長の映像でのあいさつの後、長い待ち時間となります。
お昼の高級弁当、母はおいしくいただきましたが、息子に後で聞くと「味が苦手であまり食べられなかった」とのことでした。
大人と同じものだったかはわかりませんが、確かにふわりとショウガが香るような感じがありました。
外出は自由ですが、外に出てもオフィス街といった感じで時間をつぶすような場所もありません。
下のお子さんを連れている方もいらっしゃいましたが、なんとお行儀のいいこと!
騒ぐ様子など一切なく、それぞれ本や問題集を広げて勉強しています。
サピックスのテキストを開く子もいれば、折り紙で分数を考えている園児も。
お母さま方の中には、お知り合いなのかチラホラお話をされている姿もありました。
全国統一小学生テスト 決勝は全統と比じゃない難しさだそうです
全てが終わって子どもが言っていたのは、「超難しかった。あんなのわかんないよ」です。
ちょっとやさぐれていました^^i
確かに全統では満点に近い状態でも、決勝の点数は普段の模試と比にならないほど低かったです。
平均点も驚くほど低かったため、初めての決勝ですとテスト中に衝撃を受けるお子さんも多いかもしれません。
難しいということを知っていれば、始まる前に子どもにもう少し有効な声掛けがで来たのになーと思います。
知識だけでなく、考えることが求められている
子供の決勝大会の話を聞いていると、「考えること」「問題解決力」を求められているように感じました。
そこが塾の模試とは大きく違う点で、習ったことを回答するのではなく、習ったことと、実際に起きていること(時事)を関連付けて考える力が求められているのだなと。
なんとなくのイメージですが、全統は中学受験で言うところの「私立受験」決勝大会は「都立受検」という感じがします。
まとめ
決勝大会に進出する(全統で50位以内に入る)ための対策は、塾に通っている子であれば必要ありません。
満点を目指して、ケアレスミスをしないことに尽きます。
後はマークシートのミスがないことを祈ります!
テストが終わった後、「どうだった?」ではなく、「頑張ったね」と声をかけることにしたのは、実は決勝大会の司会の方に言われてからです。
ま、子どもたちは後で「どうだった?」と言われることを見越して自分から報告をしてきますが^^i
ぜひテストが終わった後は「お疲れ様、頑張ったね」とねぎらいの声をかけてあげてくださいね。
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